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夢支え、未来を創る
公益財団法人
四宮育英奨学会
Shinomiya Scholarship Foundation
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四宮育英奨学会のあらまし

昭和29年(1954)9月28日、株式会社辰巳商会の創業35年記念事業の一つとして「四宮育英奨学会」が設立された。 同社の海陸従業員の子女で、志操堅実、学業優秀、身体強健で向学心に富みながらも経済的理由で高校や大学に進学できない者に奨学金(高校生月2千円以内、大学生月4千円以内)を無利息で貸与することにした。同社の「四十年の歩み」には原資について「四宮社長の基金」とある。

昭和37年(1962)には、同社株式の一部が四宮育英奨学会へ譲受され、同社株を保有するようになった。昭和39年(1964)には、文部省(現・文部科学省)の認可を受けて財団法人四宮育英奨学会(理事長四宮忠蔵)となり、これを機に奨学生の対象を従業員の子女だけでなく、一般からも公募する方針にした。 貸与額は1カ月につき高校生3千円、大学生6千円に増額。貸与額はその後4次にわたって増額され、平成4年(1992)4月に高校生12千円、大学生20千円となった。

平成25年(2013)には、東日本大震災の影響で修学継続が困難になっている子弟を重点的に支援するため、宮城、岩手、福島の3県の高校、大学に電子メールや電話で奨学生の推薦を直接依頼。同年度は被災地を中心に高校生53人、大学生57人に奨学金を貸与した。

平成26年(2014)4月1日に文科省から内閣府に管轄が変更され、内閣府から公益財団法人の認可を受け、これを機に従前の奨学生も含めて奨学金を貸与から返済義務のない給付に変更した。より公益性を保つため、給付対象は被災地支援を主目的に、当社の子女ではなく社外から募集することを基本とした。

令和4年(2022)度から出願者の負担軽減のため、奨学生出願サイトを開設した。

当財団は現時点で5億円強の銀行預金を保有。辰巳商会グループや有志から年間2000万円強の寄付を運営の原資としている。令和6年(2024)までに、約2400人余りの支援を行っている。
令和7年(2025)から内航船員を志す学生(館山、口之津海上技術学校)向けに、無利息の奨学金貸与を開始した。

設立者 四宮忠蔵

明治26年(1893)4月、香川県高松市生まれ。明治43年(1910)、運送業清水組に入る。大正9年(1920)9月、辰巳商会創業。四宮忠蔵は経営の傍ら、就学困難な子どもや生活困窮者らの支援に力を注いできた。 四宮が設立した「四宮育英奨学会」は現在に受け継がれ、「海の子学園」「みなと寮」はそれぞれ、独立した社会福祉法人として運営されている。

主な公職に財団法人大阪港湾作業援護協会理事長、大阪商工会議所議員、全国薬品タンク船海運組合理事長など多数。昭和40年(1965)11月、永年港湾運送業界の発展に貢献し、港湾労働者の福利厚生事業に尽くした功績により勲四等瑞宝章を受章した。 昭和48年(1973)12月死去、80歳。従五位勲四等旭日小綬章を追賜された。

役員名簿

役 名 氏 名
理事長 溝 江  輝 美
常務理事 芳 本   卓 
理事 西    豊 樹 吉 村  信 幸
四 宮  誠 之 當 麻  知 一
山 根    弘 太 田  英 之
監事 北 畠  昭 二 谷 本  武 美
山 本  寿 生
評議員 原    昇 二 橋 本  一 孝
北 畑  光 ー 高 瀬    貢 
小 島  昭 彦 佐 賀  治 人
三 崎  幸 三 宮 澤  忠 仁
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